■ はじめに
雪国で暮らしていると、冬は生活費が一気に跳ね上がります。
燃料代、雪対策、車の維持費——。
数字で見ると、都市部とはまったく違う“冬の家計”が見えてきます。
この記事では、47歳・独身・地方在住の私が
雪国の冬に実際にどれくらいお金がかかるのか
そして
どうやって支出をコントロールしているか
をまとめました。
生活費の記事②とセットで読んでもらうと、より深く理解できます。
■ 1. 冬の燃料代（ガス＋灯油）は避けられない支出
私の地域では、暖房はガスがメインで、灯油も併用します。
外気温が低いため、暖房の稼働時間はどうしても長くなります。
- ガス代（冬）：13,000〜18,000円
- 灯油：1回1,500〜2,000円 × 月3〜5回
- 電気代：冬はやや高くなる（8,000〜12,000円）
もちろん、冬の寒さには逆らえません。
暖房は節約しすぎると体調にも影響するので、
“必要な部分にしっかり使う”のが現実的です。
冬の支出は、地域や暮らし方によって大きく差が出ます。
私の“生活費の底”がどうなっているかは、以下の記事で詳しく説明しています。
▶ 関連記事：雪国で暮らす生活費の現実
■ 2. 車の冬支出：ここが一番お金がかかる
雪国は車が必須なので、冬の維持費が支出全体を左右します。
● 車の冬支出の例
- 冬タイヤ（スタッドレス）
→ 4年〜5年ごとに交換（5〜10万円） - ホイール・バランス調整
→ 2,000〜4,000円 - 洗車回数の増加
→ 薄く積もった雪・凍結対策 - バッテリー上がり
→ 私は以前、車内灯つけっぱなしで4万円の交換費用が発生 - ワイパー交換
- 冬の燃費悪化
さらに、雪国ならではの突発トラブルもあります。
- 過去に 自損事故で3万円
- もらい事故で10万円（免責分）
- 落雪による軽いボディ修理
- 道路でのスタック（牽引）
冬支出は「毎月一定」ではなく、
“積み重なる” 特別費の集合体 というイメージです。
■ 3. 家の雪対策：これも意外とコストがかかる
雪国の家は、冬に備えた設備が多いですが、どれも維持費が必要です。
- 融雪装置（ガス or 灯油 or 電気）
- 屋根の雪下ろし
- 雪害の修繕
- 除雪機（燃料・メンテ・保険）
- スノーダンプ・スコップの買い替え
- 外階段や通路の補修
特に除雪機は、燃料・故障・メンテナンスで
年間1.5〜3万円ほどは見ておく必要があります。
実家暮らしでも、家全体で使うものなので、
自然と負担する場面はあります。
■ 4. 冬支出は「年間平均」でならすのが現実的
冬の支出はどうしても大きくなるため、
月単位で管理すると家計がブレやすくなります。
私が採用しているのは、
✔ 年間平均で冬支出をならす方法
冬の重い支出（月3万〜6万円増）を
年間で分散すると、月2,000〜5,000円の差になります。
結果的に家計全体が安定しやすくなるので、
老後の生活費を計算するうえでも非常に役立ちます。
■ 5. 私が実際にやっている冬支出の工夫
● ① 暖房は“寒いときだけ強く使う”
常時フル稼働より、部屋が冷えたときに一気に温める。
● ② 予備の灯油を常に1タンク保管
急に気温が下がった時でも安心。
● ③ スタッドレスタイヤは早め交換
値上がる前に購入するだけで5,000〜10,000円違う年もある。
● ④ 洗車は必要最低限＋防錆を意識
下回りの防錆は冬の寿命に直結。
● ⑤ 事故や故障時の“特別費枠”を年2〜3万円で確保
過去の自損事故3万円・もらい事故10万円・バッテリー交換4万円…
こうした出費は雪国に住む以上、避けられない。
■ まとめ
雪国の冬は、生活費が一気に増えます。
- ガス＋灯油の燃料代
- 車の維持費・冬タイヤ
- 除雪機の費用
- 突発的な事故・故障
- 雪害対策の修繕費
こうした支出を“年間平均”でならすことで、
家計は安定し、老後の支出モデルにもつながります。