はじめに
家計簿をつけ始めた2019年頃の私は、保険について深く考えていませんでした。
「とりあえず入っておけば安心」
そんな感覚で、複数の保険に入っていたんだと思います。
でも、家計簿の数字は正直でした。
支出の一覧に並ぶ保険料を見て、ある時ふと引っかかったんです。
“これ、毎月けっこう払ってないか?” と。
この記事では、私が実際に支払っていた保険料の記録をもとに、
- 保険を見直したきっかけ
- 保障を「一定程度」に下げた考え方
- 浮いた分を資産運用へ回すと決めた理由
を、リアルな話としてまとめます。
※個別の商品の良し悪しではなく、「考え方」と「整理の順番」の話です。
1. 家計簿をつけたら、保険料が“目立つ支出”になった(2019年)
2019年、家計簿をつけ始めた当時の保険料は、記録上こう残っています。
- 生命保険料 12,528円
- 生命保険料 24,431円
合計すると、月によっては 3万円台 になります。
当時の私は、それが“普通”だと思っていたんですよね。
でも、家計簿に並ぶと話が変わります。
毎月の固定費として、ずっとそこに居座ってくる。
この感覚は、家計簿をつけないと分からなかったと思います。
2. 2022年、さらに増えていた(気づいた瞬間が転機だった)
そして2022年の家計簿には、こう書いてありました。
- 生命保険料 12,528円
- 生命保険料 15,086円
- 生命保険料 26,718円
……今見ると、かなり払っています。
当時の私は「必要だから払っている」と思っていたけれど、
冷静に見ると、“必要”の中身を精査していなかった だけでした。
ここでようやく、判断が逆転します。
「保険に払うこと」が目的ではなく、
“何のリスクに備えるか” が目的なのに、順番が逆になっていたと気づきました。
3. 私が決めたこと:「保険料を資産運用に回す」
気づいたあとにやったことは、意外と単純です。
私の結論
保険は、一定程度の保障に絞る。
そして、
浮いた固定費は、資産運用(積立)へ回す。
私は独身で、実家暮らしです。
家族構成や暮らし方から考えると、
「過剰な保障」を積み上げるより、
家計を強くする方(=固定費を整えて、積立で資産を積む) が合理的だと判断しました。
私は「保険を削った分をどうするか」で迷いましたが、最終的に積立へ回すのがいちばん自然でした。続ける仕組みの作り方は、この記事でまとめています。
▶ 関連記事:積立投資を無理なく続ける仕組み
4. 保障を下げる=不安になる? 私は逆だった
保険を下げる話をすると、「不安じゃない?」と言われることがあります。
でも私の場合は逆で、不安が減りました。
理由は、保険料が減ったことで
- 生活費のブレが小さくなり
- 積立が安定し
- 「将来の見通し」が立つようになった
からです。
もちろん、保険はゼロが正解とは思っていません。
ただ、保険料を増やすことで安心を買っていたつもりが、
家計を圧迫して別の不安を作っていた。
これは、実際に体験して初めて分かった感覚でした。
5. 私の考え方:保険は“固定費”として最適化する
私は今、保険をこういう位置づけにしています。
- 保険は「生活を崩さないための最低限の装備」
- 保障は“盛る”のではなく、暮らしに合わせて“整える”
- 家計簿で見える化し、投資とのバランスで最適化する
保険は、安心の道具です。
でも、安心のために家計が苦しくなるのは本末転倒だと思っています。
(この考え方は「固定費から整える」「年間支出モデル」と相性が良いです)
保険は固定費なので、年間支出モデルの中で位置づけると判断がラクになります。私の年間支出の基準はこの記事にまとめました。
▶ 関連記事:年間支出320〜330万円は現実的?
6. 浮いたお金は「積立」に入れて、仕組み化する
保険を見直して浮いた分は、資産運用へ。
私はこの流れを強くおすすめしたいわけではなく、
自分の中で“一貫したお金の流れ”を作ることが大事だと感じています。
- 保険:一定程度の保障
- 投資:自動で積み上がる仕組み(NISA / iDeCo)
- 生活費:年間で安定する設計(特別支出枠も含む)
これが揃うと、家計がぶれにくくなります。
固定費が整うと、老後の見通しも立ちやすくなります。私が前提条件込みで資産寿命を計算した記事はこちらです。
▶ 関連記事:47歳・独身の老後シミュレーション
まとめ
- 家計簿で保険料が“固定費として目立つ”ようになった
- 2019年も2022年も、保険料はかなり大きかった
- 「保険料が多いこと=安心」ではなかった
- 保障を一定程度に絞り、浮いた分を資産運用へ回すと決めた
- 私はその方が、将来の見通しが立って不安が減った
- 保険は“最適化する固定費”として扱うと、家計全体が整う